健康診断とは
一口に健康診断と言いましても種類は様々です。当院は以下の健康診断を行っています。
松戸市が実施する健康診査
当院は、松戸市が実施する健康診査の受託医療機関でもあります。受けられる健康診査の種類は、松戸市国民健康保険にご加入されている35~39歳までの方を対象にした「35歳から39歳の国民健康診査」、40~74歳までの方を対象にした「特定健康診査」のほか、後期高齢者医療制度に加入されている75歳以上の方などを対象にした「後期高齢者健康診査」(千葉県後期高齢者医療広域連合の委託を受け、松戸市が実施)になります。
内容としては、自覚症状が出にくく、放置が続けば重篤化することもある生活習慣病等の発症の有無などが中心となっている健診になります。また松戸市が実施しているがん検診等の受託医療機関でもあります。詳細については、松戸市の公式サイトをご覧ください。
企業健診
労働安全衛生法には、事業者は労働者に健康診断を受けさせなくてはならないと定められています。従業員が健康診断を受けることは企業の義務でもあります。同法に基づく健診については企業健診とも呼ばれることもありますが、これは大きく一般健康診断と特殊健康診断に分けられます。当院では、そのうち一般健康診断の中の雇入時の健康診断と定期健康診断を行っています。
- 雇入時の健康診断(雇入時健診)
事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 貧血検査(血色素量、赤血球数)
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
- 定期健康診断(定期健診)
事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査、および喀痰検査
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
- 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
- 身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。
自費健診
病気に罹患しているわけではなく、健康診断を目的として各種検査を受けたいと希望される場合は、全額自己負担での受診となります。これを自費健診と言います。ただ検査項目に関しては、自治体が実施する各種健診のようにあらかじめ決められたものはなく、ご自身の希望する検査項目のみを選択しての受診というのが可能です。
なお同検査の結果から、何らかの病気が見つかった場合は、診療にかかる費用については、保険診療が適用されます。